2015年8月9日日曜日

PKOは本当に平和のためなのか?

最近そんな疑念に囚われています。

現実問題、平和のため、というだけで大国が
動くと、思えずにずっとこの論題に向き合って
きました。

平和の先に何があるのか。
そもそもなぜ紛争が起きるのか。
そこには政治的な勢力争いや利権争いが
潜んでいると思うのです。

なので、武力勢力同士を引き離して、
武装解除しても、それだけじゃだめです。
その武装集団は武力衝突しているからこそ
生活できる訳で武器を取り上げたら生活
しようがありません。そのあとの社会構築、
社会復帰が必要です。

でもそれでもなかなか紛争が収まらないのは
そこに経済的利権があり、それを奪い合う
政治グループだったり、その利権を狙う
外資系企業や商社などがうごめき合うわけ
ですから一方に利益が偏れば一方が再度
蜂起を起こす、そんなことだろうと思うのです。

スーダンもそういう視点で見てみると、
現実は「平和をもたらそう」という甘い話
じゃないと感じるよう二なりました。

今回の論題を「平和を語り、考えさせる」
価値ディベートと捉える動きもあるようです。
それはそれで構わないと思います。ただ、
現実問題はやっぱりコストアンドベネフィット
で動いてると思います。特に大きな組織に
なればなるほど。そしてそういう組織が入り乱れる
国際政治や国際軍事を語ろうとする場合に
安易な価値議論はむしろ議論を安っぽい議論に
してしまうんじゃないかと感じます。
確かに詳しく調べ上げることも苦しいことですし、
それを「ほぼ無知な人」に「英語で伝える」こと
は難しいし、「理解してもらえなくてvoteされない」
ことほど虚しいというか、虚脱感を覚えることも
あるでしょう。けど、現実はいろんな利害関係で
成り立っています。だからこそ、そういう現実を踏まえ
た議論を練ることができるのがアカデミックの良さ
だと思うのです。それ以上の意見もそれ以下の意見も
ありませんが、なーんとなく、最近そんなことを感じたので
長々と書きました。

南スーダン独立と石油問題
http://blog.knak.jp/2011/07/post-931.html

良質な石油が眠るアフリカで PKOがする仕事
http://www.sekiyu.net/page/the%20point/the%20point-02.htm

新国家南スーダンの命運を握る米中の連携
http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Region/Africa/Radar/20110720.html

南スーダン独立の意味と課題
http://mutsuji.jugem.jp/?eid=126

南スーダンにおける中国の石油権益とアメリカ | ニュースな毎日
blkstn0.jugem.jp/?eid=16

ぼくらは戦争を待っている
南スーダンの権益と和平とPKO
(ここまで読むと、権益=日本の国益につながるリンクは見えてくる。ただ、これを唱えることに一抹の後ろめたさを感じるのは僕だけだろうか・・・。)
http://vanshoo.blog134.fc2.com/blog-entry-1339.html?sp

ただ、まぁ、僕がそんなに関心がなかっただけでリサーチしっかりしてる人たちには「普通の話」だったかもしれませんね。

はい、毎日新聞の引用(http://mainichi.jp/select/news/20150729k0000m010182000c.html)
【ことば】国連南スーダン派遣団(UNMISS)
アフリカ北東部にあるスーダンから2011年に独立した南スーダンの国づくりや復興を支援するため、国連主導で行われている平和維持活動(PKO)。各国は人道支援と周辺地域の安定に加え、南スーダンの主要産業が原油輸出であることから、権益確保も視野に部隊を派遣している。自衛隊は11年から司令部要員、12年から道路整備などを行う施設部隊を派遣している。



これはなかなか便利。
http://b.hatena.ne.jp/breakflows/Capitalism/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3/

UN Peacekeepers: Defenders of Human Rights or Felons?
http://www.globalresearch.ca/un-peacekeepers-defenders-of-human-rights-or-felons/5447543

細かすぎて伝わらない?集団安全保障と集団防衛と集団的自衛権
http://blog.livedoor.jp/nonreal-pompandcircumstance/archives/50730795.html

自衛隊が海外で市民を殺す・・・
新しい安全保障法制が引き起こす事態を戦場のリアリティーとして想定すべきだ 伊勢﨑賢治(聞き手:松本一弥『Journalism』編集長)
http://webronza.asahi.com/journalism/articles/2015053100005.html

引用はできないようですがスーダンを理解するにはありがたい資料
http://www.jean-monnet-coe.keio.ac.jp/references/ai_ozawa_01.pdf

ハフィントンにも普通にこんなのがあったりする。
あぁ、なんか、もう、つかれちゃったなぁ。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/06/07/china-sudan_n_5463868.html


なかなかずばり書いてくれる時事通信
http://www.jiji.com/jc/gaiko?p=gaiko0306
このような積極姿勢の背景には、大国として国際社会に対する責任を果たすという意味に加え、中国の国益が国境を越えて拡大していることから自国の権益を保護するとともに広く国際的な安全保障を目指す必要性を認識してきたという事情があるものと推測される。

こんな記事も。
防衛省のシンクタンクの防衛研究所は13日、中国の安全保障政策に関する報告書を発表した。中国人民解放軍が国連平和維持活動(PKO)や海賊対策活動などの国際活動に積極的に参加していると指摘。国際社会での「中国脅威論」を払拭(ふっしょく)する狙いがあるとともに、軍の能力向上につなげていると分析している。 
 中国は軍事力を活用して国際的な評価を高める活動を「軍事外交」と位置付け活発に推進。2000年代に入ってからPKO参加を本格化させた中国は経済的に関係が深いアフリカを中心に部隊を派遣している。報告書はその目的について、アフリカでの権益拡大に加え、「国際社会で高まりつつある中国に対する脅威感を低減させる効果も期待されている」との見方を示した。 
一次ソースはこちらのP38を参照
http://www.nids.go.jp/publication/chinareport/pdf/china_report_JP_web_2014_A01.pdf

アフリカ、特にスーダン系は資料豊富ですなぁ・・・。

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