2015年5月19日火曜日

自衛隊員減少について 肯定側からの視点で

ブロゴスからの記事。
数多久遠2014年07月17日
10:46集団的自衛権行使反対派による徴兵制キャンペーンを考えてみた「実際の志願者数の推移を示したいところですが、探してみたものの、適当なデータが見つかりません。参考になりそうなデータは、次のブログに十分とは言えないながらもまとめてありました。」

いや、十分でございます。


るいネットからの引用
113547 自衛官は若者の就職先として定着
熊谷順治 ( 39 大阪 企画 ) 06/05/14 AM02
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=113547
>実際に自衛官等の志望者数は増えているの?

自衛官等の応募者数は、1980年代から1990年代前半までは8万人から9万人で横ばいだったのが、1990年代の後半から15万人以上に急増しています。

※参照:防衛白書リンクの1980年から2004年までの自衛官の応募者総数(データ例リンクの幹部候補から防衛医科大学校生までを合計)

これは恐らく、PKO法(1992年)あたりから徐々に自衛隊に関心を向け、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン(1995年)等の大災害での自衛隊の活躍に「社会貢献」の姿を目の当たりにしたからではないかと思います(防衛年表リンク参照)。

その後も応募者は13~15万人の水準で推移していることから、若者の役割欠乏⇒社会収束を顕在化させたといってもいいでしょう。(なお、右傾化については、応募者の意識を探索する必要があるでしょう。)

また、志願者数の絶対数は近年やや低下傾向ですが、募集対象人口である18~26歳人口の推移(参考リンク)との比較で見ると、1990年前半までは人口比で0.5~0.6%だったものが、1990年代後半には1.0%(100人に1人)の水準になり、やはり近年までその水準を維持しています。

私の若いころであれば、自衛官は体育会系で勉強が苦手なやつがスカウトマンに拾われていくところでしたが、自衛官に対する認識は大きく変わってきているのは確かだと思います。若者の目指す就職先として定着してきたと言っていいのではないかと思います。

参考データとして、応募者の多い2士男子のデータ(リンク)では、1990年代になって応募倍率が急増していることがわかります。

87868にも関連データがあります。

【集計データ】
自衛官などの応募者数、( )内は対18~26歳人口比
人口データリンク
1980年度  93748人(0.65%)
1981年度  95704人(0.67%)
1982年度  88700人(0.62%)
1983年度  90170人(0.62%)
1984年度  92132人(0.64%)
1985年度  90117人(0.61%)
1986年度  92120人(0.62%)
1987年度  86008人(0.56%)
1988年度  89159人(0.57%)
1989年度  81685人(0.51%)
1990年度  84882人(0.52%)
1991年度  90740人(0.54%)
1992年度  -
1993年度 104723人(0.60%)
1994年度  -
1995年度  -
1996年度  -
1997年度  -
1998年度 158997人(0.96%)
1999年度 156009人(0.97%)
2000年度 145249人(0.95%)
2001年度 143350人(0.96%)
2002年度 151047人(1.04%)
2003年度 145346人(1.02%)
2004年度 132583人(0.95%)

ただまぁ、リクルーターの人に聞いたことがありますけど景気変動で結構志願者数って変動あるって言っていましたしねぇ。
今日は手元に5月15日付の毎日新聞が手元にあるので
PKF絡みの事案と志願者の変動みてみましょうか。

90年 国連平和協力法案廃案
91年 湾岸戦争後の掃海艇派遣
92年 PKO協力法成立(カンボジア派遣)
2000年 米が集団的自衛権行使容認要請
01年 アフガン戦争・テロ特措法
03年 イラク戦争開始
07年 第1時安倍内閣集団的自衛権行使容認を検討
13年 第二次安倍内閣安保法案見直し

1990年度  84882人(0.52%)
1991年度  90740人(0.54%)
はい、減ってませんね。

92年はないですが、93年は91年に比べて大幅増
1993年度 104723人(0.60%)
しかし93から97年までのデータがない。とほほ。
2001年は?
2001年度 143350人(0.96%)
へぇ、増えてますね。03年 イラク戦争開始後の4年は
2004年度 132583人(0.95%)
ここではさすがに減らしてますね。

なんとも言えないですね。正直。
時のそういう出来事でそんなに増減するとも言えないですね。
1万人の増減がどこまで言えるのか、という問題と、

今回の安保法制・PKO協力法改正で駆けつけ警護などを
業務にするようになったことによる変化はここからでは
導き出せないような気もしますが。はてさてどんなものでしょうか。


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