2014年10月9日木曜日

役立つか分かりませんが・・・ Debate central

Debate Central というサイトがあります。全米のディベートの総本山みたいなサイトだとおもうんですが、以前からちょくちょく覗いてますが、いつも「お腹いっぱい」になってなかなか見きれません。
http://debate.uvm.edu/
こっちが本家だと思っていたのですが、最近、新しいサイトが出来たのかよーく分かりませんが、http://debate-central.ncpa.org/ もあります。こっちの方が「おにゅー」な感じなのです。

ちなみに、今日は
http://debate-central.ncpa.org/wp-content/uploads/2011/02/Nuclear%20Energy1.pdf



http://debate-central.ncpa.org/wp-content/uploads/2014/08/Nuclear-Power-AFF.docx

が今日の収穫でしょうかねぇ。米国での議論と日本での議論では視点の違いがあり読んでいて興味深い部分もありますし、日本のディベートでも使えそうなものもあります。県大会終わってお時間がある学校さんはこういうのを読むのもアリだと思いますよ。

2014年10月7日火曜日

国富流出?

国富流出という論点。
主に火力発電につかう原油価格の上昇を指す話なんですが、こんな記事を見つけました。http://www.news-postseven.com/archives/20110525_21234.html

・汚染水処理は日本の力でやれてるわけじゃないんですねぇ。
・六ヶ所村の再処理施設もアレバ社の技術供与。

本当に日本って技術大国?って思ってしまったのですが。

しかしまぁ、この案件について具体的な数字が公表されていないというのが実際のところ。気がかりなのはこのアレバ社製の浄水器が海外では問題を起こしてる、ぐらいの記事しか見つかりません・・・
フォーブス誌より
http://www.forbes.com/sites/jeffmcmahon/2011/04/25/french-plan-to-clean-fukushimas-radioactive-water-detailed-including-risks/

汚染水処理、で検索書けるとニューズウィークの記事が会って飛びついてみたけど、結局はもっとざっくりとした話(しかも金額小さい・・・。良い事なんだけど過小評価?とも思う。)http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2013/10/post-749.php

しかも、もう使わなくなったそうな…
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO75537440S4A810C1CR8000/

終わった話、というのであればかかった経費はこれ以上増えないんだから、ざっくり出してほしいものだ(ディベートのためにって変な話なので、多分出てこないでしょうが・・・

ただ「約3カ月間で約7万6千トンの汚染水を処理した。」ってのだから、
2億*7万6千トンだと「仮定」すると60,800,000,000,000...60trillionって。
現実的にあり得る数字だとも思えませんが本当だと付加燃料費3trillion/yearなんて吹っ飛んでしまいますな。20年分余裕があるって。

粘ってもう少し探してみると
http://water-news.info/1545.html
http://www.webpagescreenshot.info/i3/543329f2dbd734-58492633

Jキャストニュースhttp://www.j-cast.com/tv/2011/05/17095714.html
(中略)最終的にいくらになるか分からない
   1号機ではきょう圧力容器冷却のための水循環システムの工事に入るという。これに関連してテレビ朝日の原発担当ディレクター山根高文山根が水処理の費用に触れた。セシウムの処理に水1リットルあたり10万円から数十万円。1万トンなら1兆円。メルトダウンなら他の金属もあるし塩分もある。「水処理は何兆円という金になる」という。それでもきれいになるわけではない。   問題はメルトダウンが「収束の工程表」にどう影響するかで、菅直人首相は「時間的な展望は変えないで進められるのではないか」と答弁しているが、そんなもの目安にすぎないと国民の方が覚めている。

最近は【出てきたらめっけ物】とおもって、政府答弁を検索するんですが、今回はアウトでしたねぇ・・・河野太郎さんの質門への答弁では
衆議院議員河野太郎君提出東京電力の使用済み核燃料の再処理にかかる費用に関する質問に対する答弁書
一から四までについて
 東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)においては、イギリスのニュークリア・デコミッショニング・オーソリティ(以下「NDA」という。NDAが契約上の地位を引き継いだブリティッシュ・ニュークリア・フュエル・ピーエルシー社を含む。以下同じ。)及びフランスのアレバ・エヌシー社(その前身であるコジェマ社を含む。以下同じ。)との間で、それぞれ、使用済燃料の再処理やプルトニウム及び高レベル放射性廃棄物の保管等に係る役務契約を結んでいると承知しているが、東京電力によれば、これらの役務に対して支払う金額については、公表すれば当該契約の当事者の他の取引に影響を与えるおそれがあることから、契約上、守秘義務を課せられており、公表できないとのことである。


第177回国会 決算行政監視委員会決算行政監視委員会 第3号(平成23年平成23年4月27日(水曜日)より
村上(誠)委員 なぜ今聞いたかというと、これは後で、今後水棺化して冷却系をつくるといっても、先ほど来参考人の先生方が言われているように、ダーティーな汚水をぐるぐる回すのか、一々クリーンにしてやっていくのか、多分ダーティーな水をくるくる回すわけにいかないと思うんですよね。そうしたら、ある会社から言わせれば、一トンにつき二億円かかるというんですね。六万トンですよね。十数兆ですよ。
 すなわち、何を言いたいかというと、当事者で今すぐやらなきゃいけないのに、そういうコストパフォーマンスも計算していない。これが当事者の本当に真剣なる姿かということなんですよ。

☆ちょっと根拠に乏しいですし、その後の答弁でもはっきりした数字は出てきませんでした。守秘義務なんでしょうかね。「ある会社から言わせれば」というのはどんな会社なのかも気になります。

最後、たまたま、こんなのを見ましたがhttp://export.gov/japan/build/groups/public/@eg_jp/documents/webcontent/eg_jp_071322.pdf
なんか、災害もビジネスチャンス!なのかな、と思うとちょっと気が重くなりました・・・。

2014年10月6日月曜日

某高校向け資料(AD2:最終処分費用)

バックエンドの概要

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/hakusho10/siryo2091.htm

バックエンド データ
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=05-01-04-05

政府の立場は?
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/index.htm

政府内でも問題がある事は認識(?)
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/electric_power_industry_subcommittee/006_003/pdf/003_002.pdf

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumona.nsf/html/shitsumon/kaiji129_l.htm

政府答弁2012
http://www.taro.org/2012/04/post-1194.php


ボキャブラリーと要旨をインプット!
http://www.greenaction-japan.org/modules/japanese/index.php?id=6
http://www.greenaction-japan.org/modules/english0/index.php?id=6

バックエンドコスト試算
総合資源エネルギー調査電気事業分科会コスト等検討小委員会「バックエンド事業全般にわたるコスト構造、原子力発電全体の収益性の分析・評価」
http://www.meti.go.jp/policy/electricpower_partialliberalization/contentscost.html

こんなところか・・・。
さて英文にしないと(汗

2014年10月1日水曜日

「これまで教わった中で一番印象に残っている英語教師」

[] 『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画第7回


ということで、anfieldroadさんの企画に乗っかってみようかと思ったのですが、一番ですか。教わった、という定義が難しいですねぇ。学校で、という意味なのか、教員観仁摩で広げると達人セミナーの先生方も入ってくるのですが・・・。

 あえて自分が英語に興味を持ち始めたのは、後藤武士先生のおかげだと思います。といっても、彼は公立中学校・高校教員ではありません。当時岐阜県恵那市で私塾桐蔭ゼミナールを開いていた、高校の大先輩であります。彼は理系科目以外は全て教えてらっしゃったのですが、英語がメインだったのですが今思い返してみると英語だけじゃなくて国語の読解力も彼に教わっていたから伸びたんだと思っています。

 教材も教材見本市で厳選してきたものを使って教えていただいたんですが、何が面白かったのかな〜と今思い返してみようとおもいます。

1)辞書を使い倒す学習法
①長文をよみながら、内容を確認するのは学校と同じだったんですが、キーワードなどは特に辞書をその場で引きました。それこそ、紙辞書の親指が当たる部分だけ黒い帯が出来るぐらいに引きました。で、徹底的にアンダーライン。
②例文を全体で発表。「とにかくおもしろい!」例文があれば取り上げてもらえる、というので必死にそこに出てる例文を速読してました。国語辞書の明鏡も例文が面白いですが、それに似たノリで楽しかったです。
③辞書を入れる厚紙ケース→捨てる、辞書の透明カバー→捨てる
徹底的に汚せ!Paint it black!なロックのノリでしたねぇ。あ、そういえばローリンストーンズの柄のネクタイ、未だにしてらっしゃるのかしら。いやぁ、熱かったなぁ・・・。

2)鉄則シリーズ
①未だに「あれをシリーズ化して、本にしておけば」という珠玉の鉄則シリーズ。どんなものだったかも、あやふやですけど、当時はキレッキレでした。あ、思い出した。「長い文章はまず動詞を探せ!」とか。「動詞の前は主語!」とか。短くてゴロの良いフレーズでどんどん覚えていった気がします。渡部が進学校の生徒相手に予備校のまねごとをするとしたら(多分無いですけど)、多分、後藤先生の劣化コピーになる事は間違いないです。

3)厳しい言葉の中にもハートのあるセリフ
今では言えないでしょうけど、「あれだけ確認したのにマータ間違えるか!○、○、○の三乗!」と激励されても、ヘコまなかったんですよね。なんでしょう、ラポールができてるっていうんですかね、あれが。ダメな生徒はダメだったんでしょうけど。でも、普段学校では物静かだった同級生も後藤先生のハイテンション(「テンション高男」って言ってませんでした!?)の授業に着いてきてました。今思うと集団心理というか集団の学びの力を使っていたのだと思うのです。

4)絶対に諦めなかった、後藤先生の授業
授業が進まないと、進度が落ちるとか色々気になると思うんですが、そんなことを後藤先生は気にされるそぶりが無かった気がします。本当はどうだったのか分かりませんが。別に学校の定期考査の対策もしませんでしたし。でも着実に力は着いたと思うんですよね…なんなんでしょう。今思うと不思議です。

とにかく「後藤ファン」または「後藤カルト」になっていったんだと思います。だけど、解答もかならず「なぜ、そうなのか!?」が言えなければ良しとしなかった、結果オーライじゃなかった、から楽しかったんだと思います。今思うと、もうあのような授業形態は現指導要領では禁じ手なのでしょうけど、なーんか、残せないかな…と画策する渡部でした。

英語ディベート資料 大会直前②「自分のエビデンスを良く知ろう」

僕も自分のチームを指導しているので、「あちゃー」と思う事がよくあります。

  1. 立論作るの遅すぎ。(もう、成人してしまった某商業高校の生徒には「前日」に立論渡した事もありました。ひどい教員です。
  2. 取り上げるエビデンスについて理解を深める機会を与えなかった。
  3. 2からより深いアタックをする力を付けてこなかった。
等など。自分への反省も込めて、考えておきたいなーと思う事があります。大会前におさらいしておくと委員じゃないかなぁと思う事を書いておきたいと思います。

1について。コンストの生徒さんがやるべき事は「限られた範囲の中身を熟知する」ということです。おそらくですけど肯定側の立論はあれもこれも出す事はないと思いますので、だったら、「自分が読む立論の細かなところまで、英語で語れるように練習出来ると最高!」といことです。

立論後のQ&Aで"Please explain your AD(x) in easier words."とかよく言われるのであれば、ジャッジも伝わってるかをうたがってもいいとおもいます。コレをあらかじめ避けるためには、

「コンスト一人(補助で先生やALTの先生についてもらうのはあり)vsチームメイト(複数or全員)」で延々とQ&Aを英語でやる事です。語の定義から、現状分析、リンク、リンク間のワラント(なぜにAのあとBが起きると言えるのか)、インパクトのターゲッティングや定量化を原稿を読むのではなく、自分の言葉で(in your own words)で言えるようになるまで行けば、おのずと原稿を読む時の表現力も変わってきます。jジャッジへの伝わり方も変わります。Q&Aの質も高まるでしょう。

2について
某文壇サイトからの引用も増えてきました。僕はある程度許容すべきなのかな、と思ってます。ただ、安易な引用によって「実は足下をすくわれる」可能性も高まってるのかな、とも思っています。

1)誰が書いているのか。その人の専門分野は?実績は?
2)文脈は一致している?自分が論証したい内容をサポートするために、最適な居んようになっているのか。この時期になって見直しする(最悪、差し替えるためのエビデンスを探すのは苦痛!)のはいやだ、と思われるかもしれません。それはThat's your choice.ですが、思わぬ発見もあるはずです。自軍の穴は相手の穴でもあるのです。自分は気付いて使ってて、相手は気付いて使っていれば、相手側がそのエビデンスを使ってくれれば「しめしめ」なわけです。リターンは意外と大きいと思いますよ。

3)本当に証拠が無いと崩せないのか?と疑ってみる
・部分と全体
・原因と結果
・時間軸

多分多くのディベーターがたどり着いていると思いますが、○○発電による死者の話はまさしく、データの応酬になると思うのです。ただ「だれだれが、〜と書いている」「○○○なんて世界機関がそうやって言っているから間違いない」という議論ですが、後で思い返すと、または、じっくり聞いてると「おや?」と思う事があると思うのです。実はそういう積み重ねは練習試合を重ねていないと気付かないかもしれないので、練習試合は大事だな、と思います。ただ、練習試合でよく使われるエビデンスが本当に言いたい事をサポートしてるのか?というのはこの時期に疑ってみる価値はあると思います。

例1)
「○○発電によって、Aが発生する。→Aによる死者全世界でX人。」
という議論ですけど、
○○発電といっても、いろんな要素があると思うんです。熱源とか。
それにAが発生するとして、それに対して対策してなければ、すでに社会問題になってないとおかしい気がするんですが、日本で現認されてる公害って何がありますかねぇ・・・環八雲?

http://www8.plala.or.jp/kawakiyo/kiyo9_02_06.htm
最後の記述に、飲みかけてた珈琲を吹いてしまいましたが、そうですよねぇ。これって非常にベーシックな観点ですけど、そうですよねぇ・・・。大きいですよねぇ・・・。まさしく、これを防ぐために高度成長期以降、日本の科学技術は発展してきた、といえるのですが。この辺り、アーニー=ガンダーセンさんの記述と絡めるとおもしろいなぁと、勝手ににんまりしてました。(アウトプットしてるとインプットが入ってくる、ということですね。)

で、Aが発生するとして、そのデータがどの国のデータなのか。日本のデータならダイレクトにサポートしてるんですが、国が違えばいろんな制度も違ってくるので注意です。となると死者数も怪しくなってくるわけです。

もうちょっと面白い記述が見つかりそうな本を昨日仕入れたので、また何かあったら追記する…、かもです。さすがに大会の準備が忙しくなりそうな時期ですので。

2、3どっちにも絡むと思いますが「なにもエビデンスがなくても、反論出来る論理力を身につけよう」ということです。質疑は基本「内容の確認」でとどまらずに「で、それってどうなん?」が大事なんです。まさしく、関西人の得意分野です(偏見??

(ここから脱線
私自身、京都に5年居たので実感してるんですが、本当に「ただではころばない」というか、常にクリティカルシンキングだなぁ、と思うんです。岐阜っ子だった私は「〜ねばならない」の定言命法の世界から「徒手空拳」の関西エリアへ移った時はカルチャーショックでした。これは大きいです。
http://bit.ly/1nHUj96
クリティカルシンキングの本にはよく出てるんですけど「あり得る選択肢を出し尽くす」作業って「〜ねばならない」の人たちには苦手です。だって「〜であるべきだ」の一つを習得すれば良いのですから。
(脱線終了

さっきの例1の話も、僕の中で聞いてて「もやっ」としたのです。ただ、その時ははっきりと「それって〜じゃないの?」とは思えなかったし、ディベーターなら言えなかったでしょう。けど、そこを持ち帰ってずーっと考えてたり、ネットで色々見てくと・・・。(ネットは三人よれば文殊の知恵いや、それ以上か。しかも、「もんじゅ」って・・・苦笑)

この間、ある弁護士の先生の話を聞いてきました。弁護士試験の勉強に必要な事は何ですか?とその方がかつて聞かれた時に言われたのが「判例を沢山覚える事も大事だけれども、良識を磨く事」と言われていたのが僕にはヒットしたのです。まさしく、議論を繰り返して、「もやっ」を時間をかけても「スッキリ」させる作業が良識を磨く事につながるんじゃないでしょうか。

今日はちょっと長くなりましたし、冗長すぎましたね。疲れがピークアウトしてる性でしょうかw  今日も良いディベートを。

PS 
御大が意外なコメントをしてるのを発見して、コレ、使えるのかわかりませんけど。
https://twitter.com/ikedanob/status/81210118519275520