また一般的な原発論議との違いは「実行した場合の、現状と実行後の差異」が問題になるという点。ここは本当に、参加者・ジャッジともによくよく理解しないと混乱してしまうんではないか。
例としてあげてみたいのは、こういう例。
賛成派が「ウランを使用した原発は核廃棄物を増やす。停止すればこれ以上増えない」という議論を出したとする。(某県の講習会でも出ましたね)
現状にも既に日本や再処理を依頼して持ち出した核廃棄物は相当量存在する。
RISTのデータより
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=05-01-01-05
といっても一口に〜tとは言えないようだ。(計量しづらいものを議論の土俵に上げるのは難しそうなのだが…もう少しデーターをおいたいところ。)
とすると、反対派からは
- 現在でも相当量の核廃棄物を持っている
- プルトニウム保有は国際的非難の的になっている
- テロ対策・セキュリティ面で(http://the-liberty.com/article.php?item_id=7614)
- 日本が周辺国から準核保有国と判断され、第二のイラクになりかねない(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140221-00000013-xinhua-cn)
- むしろ、中短期ではMOX燃料としてプルトニウムを燃やす(これがプルサーマル計画)(長期的には高速増殖炉を完成させるべき。と言いたいところだが、長期的には廃止するのが今回の議論なのでこれはぐっとこらえる。)
radiation01[1]プルサーマルは「プルトニウム型原発」 だとビジュアルで理解する
と、むしろ相手に議論を乗っ取られる可能性もありそう。
ただ、プルトニウムの危険性(=プルサーマル計画の危険性)については
などを参照してほしい。
はっきり言って高校生レベル、文系のおっさんからすると「どっちもどっち」だろうし専門家レベルや化学好きの理系レベルからすると「なぜこの差異がわからぬのだ!!」と憤慨しそうな話なのです。だからこそアタック・ディフェンスでのやり取り、サマリーで再度念押ししていただいて「ジャッジアピール」をお忘れなきよう。
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