2014年12月13日土曜日

眠気覚ましにニュースを斜め読み。

今、浜松に向かってる最中です。

はてさて、例のFITの話ですが
色々と裏がありそうです。
あの記事ですけど、新聞自体が
裏取りをどれぐらいしてるのか?
とはたと疑問に思った次第です。
(この疑問に思う、ということが
 ディベートの最大の効用、
 という事を忘れがちです。
 情報を鵜呑みにしない、
 大事な事です。それはこのブログ
 も同じです。というかこのブログ
 には何のオーソリティもありません。
 ただ単に渡部自身のブレインストーミング
 ですから。)

FITの問題点については

ただでさえ買い取り価格の初期設定が
「高価」と批判の的になった太陽光発電
ですが、中国系の資材によって安価
になりつつあるヨーロッパの傾向から
みて、

設営コストも含めても発電コスト
は安価になる、

当然それにあわせて
買電の価格設定も見直す、
というのが今回の話。

それはそれで真っ当な話。

買電価格が高いままであれば
電力会社の収支悪化、
それはなくとも、
価格転嫁によって、
消費者の負担増につながる訳
だから。

あとはこれから売電事業を
始めようと思う様な業者への
インセンティブがないという
問題は上がって来るでしょうね。

ただ、コスト的にペイできて
後はスケールメリットの問題
だけになれば、電力会社なり
社会インフラを担える会社が
拡大すれば良いと思うのです。

それが当初の目的だろうし。

ただまぁドイツみたいに、
国内のパネル製造会社
(目の付けどころが〜でしょ、の
 あの会社とか・・・)
にとってはコスト削減圧力は
相当なものでしょうからそういう
会社の動向が気になるところです。

一般消費者の目線で考えれば
発電コストが安くなる、
買電価格下がる、
価格転嫁分の費用低減

のメリットがありますが

もっと日本の工業産業全体で
見ると、

発電設備の開発
海外からの安い資材流入
1)発電コスト低下
同時に
2)メーカーにはコスト削減圧力
業績悪化
3)海外からの安い資材購入=
エネルギー自給率低下という
本末転倒な部分もあり得ます。

そういう事も考えると、
後は数字の比較なんでしょうけど、
この問題ってどっちにも転びそうな
話の様な気がしますねぇ。

(ま、昨今のHEnDAの大会では
 「水戸黄門の印籠」のごとき
 エビデンスは存在しないので
 エビの出し過ぎ、
 エビの出しっぱなし
 には注意したいものです。
 自戒も含めて)

明日ですね〜 全国大会前日。 

選手の皆さん、リサーチはこの辺にして睡眠もしっかり取ってくださいね。

しかしまぁ、肯定側としては
辛い報道が出ましたねぇ。
ただ、不確実性は高まった
かもしれませんが根本から
崩れる訳じゃないので、
用意してきたエビを信じて
試合した方が良いと思います。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141211/k10013885601000.html

ただ、
再生可能エネルギー全般が
「普及するかどうか」と
「それで儲けられるか」とは
基本的に別問題だと思いますし
(売電できないから、ソーラーを
 設置しようとするインセンティブ
 は低下すると思いますが。)
ソーラー発電設備自体のコストは
全世界的には下がりつつあるので、
守り抜こうと思えば、守り抜ける
程度のエビだと思いますので、
あんまりうろたえずに、
頑張りましょう。

僕は明日朝一で会場入り。
良い試合が見られる事を
楽しみにしてます。

Let's debate, let's make friends!

2014年12月4日木曜日

今日の玉川総研タマペディア(オフグリッド生活)

スマートグリッド導入が
叫ばれてます。

かつて電力会社はそれに

「前向きではない(むしろ否定的)」

と言われてきました。
どの規格にするのかという問題もあるし、

「統一規格は独禁法に抵触する(東電)」

など色々な問題があって実用化してません。
http://www.nikkan.co.jp/toku/smartglid/sg20111214-11n-282ps.html

で、佐藤さんというご家庭のお話が今回のお題。
http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/solar/20141106_674549.html

佐藤さんのブログ
http://ameblo.jp/green-note-page/

オフグリッドはスマートグリッドに
さえも乗らない、というお話。

佐藤家は3kw・hのソーラー+バッテリー。
バッテリーもフォークリフトに使う開放型の
中古バッテリー。

水の補充が半年に1回、
電極につく不純物を分解する液剤を
1年半に1回入れてメンテナンスが
必要。だけどちゃんとメンテすれば
10年持つとか。10年かぁ。メンテナンス
しながら10年となると、3ローテぐらいは
することになるからそれ、コストに入ってる?
と、ちょっと冷静に考えないと、ね。

別のお宅の話だと12kw・hのソーラーを積めば使い放題
の電力が得られるけど、コスト的には住宅建築費+500万
ぐらい。今時住宅ローンを35年で組む人もいるぐらいだから
年15万円ぐらい?月1万ちょっとのコスト。

12kwhのソーラーと70kwのバッテリーで
合計350万という試算を番組のまとめに
出されてましたねぇ。


今回の報道で大事なのは
「むりだ、無理だ」と思っていた事が
「コストはかかるけど、できなくはない」
という選択肢の提示にはなること。

コストは当然かかりますよ。
でも、コストは
「何と比べてコストを論じるか」
なのですよねぇ。
各家庭単位で年間十数万円の
コストがオフグリッドにかかるとして、
原発自体どれぐらいのコストが
かかってるのかと比べるとそんなに
大きくはない。

問題は
「オフグリッドしたら、果たしてその
 原発コストを負担する義務から
 逃れられるのか」
ということ。一生懸命オフグリッドしても
交付金やら、〜税やら、いろんな税が
投入されてるわけですし、その財源というのは
地方税だったりする訳なので、個人のそういう
努力が実質水泡に帰す可能性もあるわけです。

しかしながらそういう現状に対して
「NO」をつきつけるためにはそういう
コストを支払っても

「つまり、犠牲を払ってでも」

そういう事を訴えていかねば
現状は変わらない、という事を
学ぶ良い規格だったと思います。

ディベートの議論を聞いてると、
「犠牲を払うのはコストで、
 コスト回避に目がいきがちで
 本当に必要な価値を比較してない
 んじゃないか?」
と思う事がたまーにあります。
コスト合戦、数字合戦も大事ですが
その背景にある「論点の価値」
がやっぱり大事かなーと思うんです。

月数万円のコストをかけても
「他人の財布に頼った再エネ売電
 システムはおかしい。自給自足
 したい」という考えも一つだろうし

「発電におけるスケールメリットを
 無視した自家発電は高コスト。
 ただ、災害対策としてはメリット
 がある。両方良い所取りしよう。」
 という考え方もありだろうと思う。

つまり「どう考えて、どう行動するか」
各自が考えて行動する、考えるにしても
いろんな選択肢があった方がいい。

番組見ててそんな感じがしました。

2014年11月18日火曜日

解散選挙、するんでしょうかねぇ。

とりあえず、GDPの数字が出ましたね。
否定側は燃料費が余分にかかってると主張するでしょうからGDPを引き下げたというかもしれませんね。ただ、それをどう価値付けるかがキーなんですよねぇ。Impactについてはこに2、3年悩んでる状態です。自分に対するインプットも少ないですし、試行錯誤も以前ほどしてないので停滞気味ですので参考になる様な事は書けないんですが。

 このオフシーズンはそこの当たりを掘り下げようかなと思ってます。
(まだオフじゃないんですけどね。全国終わるまでは。でも、僕はもうオフに入ります。じゃないと年間通じて仕事できないですw)

 僕も自分のチーム指導してて「で、それはどう重要なの?」という所になかなか指導が行き届かないという反省点を常に抱えてます。

自殺率とからめるあのパターン以外なんかないのかなぁ、ってジレンマじゃないですけど、もやっとかんがずっとあります。

気のせいかな〜、最近の高校英語ディベートって「すぐ人が死ぬ話」になりませんか?普通に高校生が物事考えててああいう考え方にならないと思うんですが。

だからといってそういう話の筋を否定する訳じゃないです。「人が死ぬ危険があると分かってて、ある政策を実行するのは馬鹿げてる!」と言う事は大事な事です。

 一聴すると、ちょっと無理がないか?という話もデータ統計があればもっともらしく聞こえる、というのはよくある話です。今回の論題でも火力発電からでる○○ガスで「〜人死ぬ可能性がある」とか。そういうラインって結構あると思うんですけど、それに対して「それ、どこの話?」「いつの話?」「日本に当てはまるか?」とか精査する質問ができるかどうかは実際生きていく上で必要な力だと思うのです。

そういう力を培うにそういうデータに基づいたもっともらしくもありうさん臭い(これは私見ですが)ものに怯まずに挑んでいく、そういう練習をするには良い題材かな、とは思います。

「もっともらしいのが一番怪しい」

という感覚を養うにそれはそれで良いと思うし全ての議論はまな板の上に乗る価値がある。それにディベートでは道義的責任は問われないのだから一般的な会話ではタブーとされることも議論の俎上に上げるのをためらうべきではないのかもしれない。

「だけど、ねぇ」

まだ脳内の渡部くんはささやくのだけれども。

2014年11月16日日曜日

英検セミナーに参加して(主にCan-doについてまとめます。)

2014年11月15日
英検協会のセミナーに出席。
制作部アドバイザー 
柳瀬和明先生のお話を聞きました。
正直、聞き始めるまでは

「全く興味が持てない」Can-do
の話ですし、
「まぁ、英検協会のCMも兼ねてる
 からしょうがないよねー」ぐらいの
つもりで聞き始めました。

うちの学校ではCan-doは作成こそすれ、
「はっきりいってどこかのコピペ」
「右から左への仕事」感があります。
一応まじめに勉強したことはあります。
県のセミナーにも行きました。

けど「結局何をどう作って、
それは何に使うのかがわからない、
だから、勤労意欲わかないし、

「仕事の優先順位が低い仕事に」

に位置づけ、とりあえず頑張って
作って提出したけど、

「教員も、管理職も、生徒も」
見向きもしない産物


となっていました。

今回はその考えの【転換点】
になったこと、そして日本に
おける語学学習の【壁】について
非常に示唆深い話を聞く事が出来ましたので
自分の中でまとめるつもりで記録しておきます。

①日本の隠れたCan-do・・・大学入試の結果

(渡部雑感)
確かに進学校といわれる学校では

「国立何人」

が一つの尺度として使われてますし、

「模試の偏差値〜、平均点〜」

という中間発表に四苦八苦
されてる話をよく耳にします。

表のcan-doと裏のcan-do

をどう両立していくかは現実問題と
して重要なファクターでしょう。


(講演)
現実的にそういう要望にコミット
する事も重要。今日は現実的な
裏のcan-doはおいておいて、具体的な
指導の過程でどう活用するか、
「GPS機能」と「カーナビ機能」
になぞらえて示していきたい。

can-doは「具体的に何が出来るか」
という行動で表現する。

反面、英語教師はともすると

「be going toは未来を表す時に使う表現」
ということが「分かっているかどうか」

に注目し、それを確認するペーパーテストを
作る傾向がある。

学習の結果として

「具体的に何が出来るようになるか」
「何が出来るようになったか」

に焦点をあてる事で

「学習者の学習に対する効力感」

を高めるのがcan-doの目的である。


 ともすると今までの日本の学習は

『師匠が弟子に

「あれできてない」

「これできてない」

という叱責をすることが

教える事である。

(足りない事を知る、ですな。)

そういう学習文化』に根付いていた。


しかし、このようなスタイルが
果たして

「今の学生にマッチするのか」

「この時代に合致してるか」

検討するひつようがあるのではないか。
やはり「これをかえる必要がある」と思う。

つまり今までの日本人のメンタリティと
can-doやこれからの英語学習は
そう反する部分があり、

「今までの学習にかけている部分を補完」

する意味合いがcan-doにはある。

(ここまで書くと、

「そういう物が今までまったくなかったわけじゃ
ないだろう?」とEvil's wispergがささやくわけ
だけども、


渡部が思うに、

「無いわけじゃなく、教員の善意に支えられていた」

というか、

「教員の個人の資質に影響されていたんじゃ無いか」


と思う。じゃなくて、もっと透明性の高いもの、
明文化したものにした方がいいんじゃない?

という提案は至極『妥当なもの』な気がする。
ただそれが横文字になると

非常にうさんくさいもの

に聞こえちゃうのは渡部がooooollllddddd typeee!!
だからだろうか。)


また、

can-doを指導者と学習者の両方で共有する

ことで学習者にとって


「現在地確認(=学習の達成度合い)」

と、

「次の段階の内容の確認、

さらに「次の段階に達するために必要な
学習方法を提示し、レディネスを与える」

(つまり「心の準備をしておけ」ということ?)

が要諦であろう。





外部指標の活用から見る英語学習の課題・壁
①CEFR/CEFR-J ②英検can-do、③GTEC

CEFRで見ていくと、A1~A2のレベルは

「I」とその周辺の世界

について読み書き話聞くレベルである。
英検で言うと3級の世界である。

英検2級の壁=CEFR B1〜B2の世界の壁


は何かというと、


語彙レベルや運用能力の問題というよりも

「自分中心のI(アイ、私)の世界から自己の周辺世界へ
の脱却」

という部分ではないか、という話。

これは非常に興味深い。

(、いや、個人的にはしびれた!!)


確かにCEFRの記述や英検の記述を見ていくと、
そうなっている。


つまり、
英検二次であるような問題で

People nowadays travel abroad.
Do you think more people will travel
abroad in the future?









という問いに





I think so, too
because I like to travel abroad.
Thus many people will travel abroad
in the future, too.



というreasoningがある種、


「その壁が顕在化したもの」


なんじゃないか、ということ。

(この当たりは英語ディベートでも感じる点・・)






「じゃ、どうしたらいいの?」という話。

ここで村野井2006を引用。
「英語を使えるようになりたいといいながら新聞は読まない、本も読まない、娯楽映画意外はみない、という状態では仮に英語運用能力がついたとしても中身の無いコミュニケーションしか出来ない人間になってしまうだろう。」


つまり
英語だろうが日本語だろうが、
そういう話題について


「広がり」と「深み」

をもたせる教育を


「英語科だけじゃなく、
 複数の教科でまたがって、
 輻輳的に
 行う必要があるのではないか」

という提案に思わず「うーむ」
とうなってしまった。

(意外とここまで踏み込む発言を
 英検関係者が言うのは珍しい、
 違和感があってipadで見てみたら
 この方、元都立教員とか。
 なるほど、現場をふまえておられる
 気がしたのはそういう事ね。)


(以下渡部雑感)
「英語科教員だけが背負い込む必要は無い」

は至言。


じゃ、どうするかまでは
具体的に言及されませんでしたが、


話を聞いてると、
全て教員が抱え込む必要性は無く、
ただ、


教員側として、
「全ての科目でより認知的負担が
高い方向へチャレンジさせる、
励ます、活動させる」

ことと、

学習者に

「現在地をフィードバックしながら、
次の到達点の明示、そこまでの方略の明示」
をする事で学習者の自律的な学習意欲を
引き出す、


という考え方にたどり着きそうな気がする。

「自分中心・具体的事物中心」の思考から
より認知的負担が大きくなる

「多者間・社会的な話題、抽象的な話題」

に慣れ親しむ学習活動を
「意識的に組み込む必要性」
がある。そのことは実は
学習指導要領にも組み込まれている。
(資料参照)

「英語科だけで抱え込む必要は無い」
ではどうするか?

を考える過程で


「実際のところ、学習者の母語の
生活実態はどうなってるのか?」

を調べたデータが非常に興味深い。


つまり英語can-doで記述されてるような
ことを生活言語である
「日本語でやってるのか?」


ということを調べたところ、やはり、

日本語での生活実態と英語での活用状況は
比例関係にある」ようで、

日本語でもB1−B2の世界に
至っていない生徒は英語でその世界に
到達などかなり困難を極めるというのは
自明。

だけれども、あまり押さえられてない
ところである。

そういう意味で「英語科だけで抱え込む」
のではなく例えば、
他教科との連携、
家庭学習の運用方法、
などで足りない部分の補完

ということは考えていく必要がある。

日本人の言語観で非常に
有意義な指摘があった。

Takao Suzuki 1975の引用
日本人の伝統的な伝達が、①理解よりも察知する事、説得よりも感得することに重点が置かれていたのは、結局は②同質の相手を前提とし、相手と同質になることに努め、またそれが可能であったという事実
帰着すると思われる。

つまり情報の発信者の責任よりも、
受信者の責任の方が重いということである。

(集会でつまんない話をしてても
 寝るな、携帯をかまうな、
 しゃべるな、というのは典型例?)

こんな状態では発信者の情報の内容
について精査する必要がない。

発信スキルを上げる必要性も薄い。

よって質問力や説明緑は育ちにくい。


そもそも「以心伝心同質になること」
(あたかも師匠と弟子の関係に似てる)

が目的なので

疑う事なんて以ての外、

なわけである。

現代まではそうでした。ちょっとそれが変わりつつ
ある時代の節目でしょう。

(渡部の雑感)
今自分の現場では外国人生徒が多く、
日本文化を前提とした『当たり前』
は当たり前でないし、

「なんでなん?」に逐一答えなければならない。

「教室では帽子を脱がねばならない」
これ、工場で働いてる外国人生徒に
どう説得します??

「帽子かぶってたら失礼って、
 あんた、そんなに偉いんか?
 仕事やろ、教えるの。
 仕事上の付き合いに上下つけるなや。」

 これ言われたときに、個人的には
しびれましたけどねぇ。

じゃぁ、どう返そうか?

と思って悩んでたんですけど、あっちが上手で

「まぁ、先生が言うなら脱いでやるわ。」

でそれ以上話しませんでしたけど、難しい問題です。

そんな環境にいると、この事は身にしみてよく分かる。
これを毎日繰り返してると

「前提が違う人間との接し方」

というのは非常にコミュニケーション能力を高める
んじゃないかと思う。

説明する必要性、必然性がある。

「なんとなく。」
「だよねー。」文化はやっぱり
日本文化の象徴だな、と思う訳です。

今日本が直面してるのはその「崩壊」
というか「破壊」というか。逐一でいい
から説明する『トレーニングせよ』という
ことじゃないでしょうか。

それが日本古来の「あうんの呼吸」
や「以心伝心」を破壊するのか、
どうなのかは分かりませんし、
そもそもそれが本当に良いのかも
再検討しながら先に進むしかないかも
しれません。

まとめ
今まで言われてきたけども、
「母語は外国語の基礎である」
というのは当たり前の話です。

当たり前すぎて

あまりにも検証されなさすぎた

のではないかと思う。

今回、データを重ね合わせながら
見ていくと、日本語での言語技術と
英語での言語技術との相関関係は

高そうである。であるならば、

国語科との連携、
また、B1−B2への
展開ということを視野に入れ、
(高等教育というのであれば
 視野に入れねばならないだろう。)

社会科や理科との連携、特に、
それらの科目における『言語活動』
がキーになるように思えてならない。

『その学校で、全科目で言語活動がうまくいくかは英語科のイニシアティブにかかっている』といったのは岐阜県のS指導主事だったが、その事を思い出した。

まさしく


「英語科だけで頑張っててもダメ」

なのである。

資料についてはメールかメッセージをいただければ、と思います。

2014年10月9日木曜日

役立つか分かりませんが・・・ Debate central

Debate Central というサイトがあります。全米のディベートの総本山みたいなサイトだとおもうんですが、以前からちょくちょく覗いてますが、いつも「お腹いっぱい」になってなかなか見きれません。
http://debate.uvm.edu/
こっちが本家だと思っていたのですが、最近、新しいサイトが出来たのかよーく分かりませんが、http://debate-central.ncpa.org/ もあります。こっちの方が「おにゅー」な感じなのです。

ちなみに、今日は
http://debate-central.ncpa.org/wp-content/uploads/2011/02/Nuclear%20Energy1.pdf



http://debate-central.ncpa.org/wp-content/uploads/2014/08/Nuclear-Power-AFF.docx

が今日の収穫でしょうかねぇ。米国での議論と日本での議論では視点の違いがあり読んでいて興味深い部分もありますし、日本のディベートでも使えそうなものもあります。県大会終わってお時間がある学校さんはこういうのを読むのもアリだと思いますよ。

2014年10月7日火曜日

国富流出?

国富流出という論点。
主に火力発電につかう原油価格の上昇を指す話なんですが、こんな記事を見つけました。http://www.news-postseven.com/archives/20110525_21234.html

・汚染水処理は日本の力でやれてるわけじゃないんですねぇ。
・六ヶ所村の再処理施設もアレバ社の技術供与。

本当に日本って技術大国?って思ってしまったのですが。

しかしまぁ、この案件について具体的な数字が公表されていないというのが実際のところ。気がかりなのはこのアレバ社製の浄水器が海外では問題を起こしてる、ぐらいの記事しか見つかりません・・・
フォーブス誌より
http://www.forbes.com/sites/jeffmcmahon/2011/04/25/french-plan-to-clean-fukushimas-radioactive-water-detailed-including-risks/

汚染水処理、で検索書けるとニューズウィークの記事が会って飛びついてみたけど、結局はもっとざっくりとした話(しかも金額小さい・・・。良い事なんだけど過小評価?とも思う。)http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2013/10/post-749.php

しかも、もう使わなくなったそうな…
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO75537440S4A810C1CR8000/

終わった話、というのであればかかった経費はこれ以上増えないんだから、ざっくり出してほしいものだ(ディベートのためにって変な話なので、多分出てこないでしょうが・・・

ただ「約3カ月間で約7万6千トンの汚染水を処理した。」ってのだから、
2億*7万6千トンだと「仮定」すると60,800,000,000,000...60trillionって。
現実的にあり得る数字だとも思えませんが本当だと付加燃料費3trillion/yearなんて吹っ飛んでしまいますな。20年分余裕があるって。

粘ってもう少し探してみると
http://water-news.info/1545.html
http://www.webpagescreenshot.info/i3/543329f2dbd734-58492633

Jキャストニュースhttp://www.j-cast.com/tv/2011/05/17095714.html
(中略)最終的にいくらになるか分からない
   1号機ではきょう圧力容器冷却のための水循環システムの工事に入るという。これに関連してテレビ朝日の原発担当ディレクター山根高文山根が水処理の費用に触れた。セシウムの処理に水1リットルあたり10万円から数十万円。1万トンなら1兆円。メルトダウンなら他の金属もあるし塩分もある。「水処理は何兆円という金になる」という。それでもきれいになるわけではない。   問題はメルトダウンが「収束の工程表」にどう影響するかで、菅直人首相は「時間的な展望は変えないで進められるのではないか」と答弁しているが、そんなもの目安にすぎないと国民の方が覚めている。

最近は【出てきたらめっけ物】とおもって、政府答弁を検索するんですが、今回はアウトでしたねぇ・・・河野太郎さんの質門への答弁では
衆議院議員河野太郎君提出東京電力の使用済み核燃料の再処理にかかる費用に関する質問に対する答弁書
一から四までについて
 東京電力株式会社(以下「東京電力」という。)においては、イギリスのニュークリア・デコミッショニング・オーソリティ(以下「NDA」という。NDAが契約上の地位を引き継いだブリティッシュ・ニュークリア・フュエル・ピーエルシー社を含む。以下同じ。)及びフランスのアレバ・エヌシー社(その前身であるコジェマ社を含む。以下同じ。)との間で、それぞれ、使用済燃料の再処理やプルトニウム及び高レベル放射性廃棄物の保管等に係る役務契約を結んでいると承知しているが、東京電力によれば、これらの役務に対して支払う金額については、公表すれば当該契約の当事者の他の取引に影響を与えるおそれがあることから、契約上、守秘義務を課せられており、公表できないとのことである。


第177回国会 決算行政監視委員会決算行政監視委員会 第3号(平成23年平成23年4月27日(水曜日)より
村上(誠)委員 なぜ今聞いたかというと、これは後で、今後水棺化して冷却系をつくるといっても、先ほど来参考人の先生方が言われているように、ダーティーな汚水をぐるぐる回すのか、一々クリーンにしてやっていくのか、多分ダーティーな水をくるくる回すわけにいかないと思うんですよね。そうしたら、ある会社から言わせれば、一トンにつき二億円かかるというんですね。六万トンですよね。十数兆ですよ。
 すなわち、何を言いたいかというと、当事者で今すぐやらなきゃいけないのに、そういうコストパフォーマンスも計算していない。これが当事者の本当に真剣なる姿かということなんですよ。

☆ちょっと根拠に乏しいですし、その後の答弁でもはっきりした数字は出てきませんでした。守秘義務なんでしょうかね。「ある会社から言わせれば」というのはどんな会社なのかも気になります。

最後、たまたま、こんなのを見ましたがhttp://export.gov/japan/build/groups/public/@eg_jp/documents/webcontent/eg_jp_071322.pdf
なんか、災害もビジネスチャンス!なのかな、と思うとちょっと気が重くなりました・・・。

2014年10月6日月曜日

某高校向け資料(AD2:最終処分費用)

バックエンドの概要

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/hakusho/hakusho10/siryo2091.htm

バックエンド データ
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=05-01-04-05

政府の立場は?
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/index.htm

政府内でも問題がある事は認識(?)
http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/electric_power_industry_subcommittee/006_003/pdf/003_002.pdf

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumona.nsf/html/shitsumon/kaiji129_l.htm

政府答弁2012
http://www.taro.org/2012/04/post-1194.php


ボキャブラリーと要旨をインプット!
http://www.greenaction-japan.org/modules/japanese/index.php?id=6
http://www.greenaction-japan.org/modules/english0/index.php?id=6

バックエンドコスト試算
総合資源エネルギー調査電気事業分科会コスト等検討小委員会「バックエンド事業全般にわたるコスト構造、原子力発電全体の収益性の分析・評価」
http://www.meti.go.jp/policy/electricpower_partialliberalization/contentscost.html

こんなところか・・・。
さて英文にしないと(汗

2014年10月1日水曜日

「これまで教わった中で一番印象に残っている英語教師」

[] 『英語教育ブログ』みんなで書けば怖くない!企画第7回


ということで、anfieldroadさんの企画に乗っかってみようかと思ったのですが、一番ですか。教わった、という定義が難しいですねぇ。学校で、という意味なのか、教員観仁摩で広げると達人セミナーの先生方も入ってくるのですが・・・。

 あえて自分が英語に興味を持ち始めたのは、後藤武士先生のおかげだと思います。といっても、彼は公立中学校・高校教員ではありません。当時岐阜県恵那市で私塾桐蔭ゼミナールを開いていた、高校の大先輩であります。彼は理系科目以外は全て教えてらっしゃったのですが、英語がメインだったのですが今思い返してみると英語だけじゃなくて国語の読解力も彼に教わっていたから伸びたんだと思っています。

 教材も教材見本市で厳選してきたものを使って教えていただいたんですが、何が面白かったのかな〜と今思い返してみようとおもいます。

1)辞書を使い倒す学習法
①長文をよみながら、内容を確認するのは学校と同じだったんですが、キーワードなどは特に辞書をその場で引きました。それこそ、紙辞書の親指が当たる部分だけ黒い帯が出来るぐらいに引きました。で、徹底的にアンダーライン。
②例文を全体で発表。「とにかくおもしろい!」例文があれば取り上げてもらえる、というので必死にそこに出てる例文を速読してました。国語辞書の明鏡も例文が面白いですが、それに似たノリで楽しかったです。
③辞書を入れる厚紙ケース→捨てる、辞書の透明カバー→捨てる
徹底的に汚せ!Paint it black!なロックのノリでしたねぇ。あ、そういえばローリンストーンズの柄のネクタイ、未だにしてらっしゃるのかしら。いやぁ、熱かったなぁ・・・。

2)鉄則シリーズ
①未だに「あれをシリーズ化して、本にしておけば」という珠玉の鉄則シリーズ。どんなものだったかも、あやふやですけど、当時はキレッキレでした。あ、思い出した。「長い文章はまず動詞を探せ!」とか。「動詞の前は主語!」とか。短くてゴロの良いフレーズでどんどん覚えていった気がします。渡部が進学校の生徒相手に予備校のまねごとをするとしたら(多分無いですけど)、多分、後藤先生の劣化コピーになる事は間違いないです。

3)厳しい言葉の中にもハートのあるセリフ
今では言えないでしょうけど、「あれだけ確認したのにマータ間違えるか!○、○、○の三乗!」と激励されても、ヘコまなかったんですよね。なんでしょう、ラポールができてるっていうんですかね、あれが。ダメな生徒はダメだったんでしょうけど。でも、普段学校では物静かだった同級生も後藤先生のハイテンション(「テンション高男」って言ってませんでした!?)の授業に着いてきてました。今思うと集団心理というか集団の学びの力を使っていたのだと思うのです。

4)絶対に諦めなかった、後藤先生の授業
授業が進まないと、進度が落ちるとか色々気になると思うんですが、そんなことを後藤先生は気にされるそぶりが無かった気がします。本当はどうだったのか分かりませんが。別に学校の定期考査の対策もしませんでしたし。でも着実に力は着いたと思うんですよね…なんなんでしょう。今思うと不思議です。

とにかく「後藤ファン」または「後藤カルト」になっていったんだと思います。だけど、解答もかならず「なぜ、そうなのか!?」が言えなければ良しとしなかった、結果オーライじゃなかった、から楽しかったんだと思います。今思うと、もうあのような授業形態は現指導要領では禁じ手なのでしょうけど、なーんか、残せないかな…と画策する渡部でした。

英語ディベート資料 大会直前②「自分のエビデンスを良く知ろう」

僕も自分のチームを指導しているので、「あちゃー」と思う事がよくあります。

  1. 立論作るの遅すぎ。(もう、成人してしまった某商業高校の生徒には「前日」に立論渡した事もありました。ひどい教員です。
  2. 取り上げるエビデンスについて理解を深める機会を与えなかった。
  3. 2からより深いアタックをする力を付けてこなかった。
等など。自分への反省も込めて、考えておきたいなーと思う事があります。大会前におさらいしておくと委員じゃないかなぁと思う事を書いておきたいと思います。

1について。コンストの生徒さんがやるべき事は「限られた範囲の中身を熟知する」ということです。おそらくですけど肯定側の立論はあれもこれも出す事はないと思いますので、だったら、「自分が読む立論の細かなところまで、英語で語れるように練習出来ると最高!」といことです。

立論後のQ&Aで"Please explain your AD(x) in easier words."とかよく言われるのであれば、ジャッジも伝わってるかをうたがってもいいとおもいます。コレをあらかじめ避けるためには、

「コンスト一人(補助で先生やALTの先生についてもらうのはあり)vsチームメイト(複数or全員)」で延々とQ&Aを英語でやる事です。語の定義から、現状分析、リンク、リンク間のワラント(なぜにAのあとBが起きると言えるのか)、インパクトのターゲッティングや定量化を原稿を読むのではなく、自分の言葉で(in your own words)で言えるようになるまで行けば、おのずと原稿を読む時の表現力も変わってきます。jジャッジへの伝わり方も変わります。Q&Aの質も高まるでしょう。

2について
某文壇サイトからの引用も増えてきました。僕はある程度許容すべきなのかな、と思ってます。ただ、安易な引用によって「実は足下をすくわれる」可能性も高まってるのかな、とも思っています。

1)誰が書いているのか。その人の専門分野は?実績は?
2)文脈は一致している?自分が論証したい内容をサポートするために、最適な居んようになっているのか。この時期になって見直しする(最悪、差し替えるためのエビデンスを探すのは苦痛!)のはいやだ、と思われるかもしれません。それはThat's your choice.ですが、思わぬ発見もあるはずです。自軍の穴は相手の穴でもあるのです。自分は気付いて使ってて、相手は気付いて使っていれば、相手側がそのエビデンスを使ってくれれば「しめしめ」なわけです。リターンは意外と大きいと思いますよ。

3)本当に証拠が無いと崩せないのか?と疑ってみる
・部分と全体
・原因と結果
・時間軸

多分多くのディベーターがたどり着いていると思いますが、○○発電による死者の話はまさしく、データの応酬になると思うのです。ただ「だれだれが、〜と書いている」「○○○なんて世界機関がそうやって言っているから間違いない」という議論ですが、後で思い返すと、または、じっくり聞いてると「おや?」と思う事があると思うのです。実はそういう積み重ねは練習試合を重ねていないと気付かないかもしれないので、練習試合は大事だな、と思います。ただ、練習試合でよく使われるエビデンスが本当に言いたい事をサポートしてるのか?というのはこの時期に疑ってみる価値はあると思います。

例1)
「○○発電によって、Aが発生する。→Aによる死者全世界でX人。」
という議論ですけど、
○○発電といっても、いろんな要素があると思うんです。熱源とか。
それにAが発生するとして、それに対して対策してなければ、すでに社会問題になってないとおかしい気がするんですが、日本で現認されてる公害って何がありますかねぇ・・・環八雲?

http://www8.plala.or.jp/kawakiyo/kiyo9_02_06.htm
最後の記述に、飲みかけてた珈琲を吹いてしまいましたが、そうですよねぇ。これって非常にベーシックな観点ですけど、そうですよねぇ・・・。大きいですよねぇ・・・。まさしく、これを防ぐために高度成長期以降、日本の科学技術は発展してきた、といえるのですが。この辺り、アーニー=ガンダーセンさんの記述と絡めるとおもしろいなぁと、勝手ににんまりしてました。(アウトプットしてるとインプットが入ってくる、ということですね。)

で、Aが発生するとして、そのデータがどの国のデータなのか。日本のデータならダイレクトにサポートしてるんですが、国が違えばいろんな制度も違ってくるので注意です。となると死者数も怪しくなってくるわけです。

もうちょっと面白い記述が見つかりそうな本を昨日仕入れたので、また何かあったら追記する…、かもです。さすがに大会の準備が忙しくなりそうな時期ですので。

2、3どっちにも絡むと思いますが「なにもエビデンスがなくても、反論出来る論理力を身につけよう」ということです。質疑は基本「内容の確認」でとどまらずに「で、それってどうなん?」が大事なんです。まさしく、関西人の得意分野です(偏見??

(ここから脱線
私自身、京都に5年居たので実感してるんですが、本当に「ただではころばない」というか、常にクリティカルシンキングだなぁ、と思うんです。岐阜っ子だった私は「〜ねばならない」の定言命法の世界から「徒手空拳」の関西エリアへ移った時はカルチャーショックでした。これは大きいです。
http://bit.ly/1nHUj96
クリティカルシンキングの本にはよく出てるんですけど「あり得る選択肢を出し尽くす」作業って「〜ねばならない」の人たちには苦手です。だって「〜であるべきだ」の一つを習得すれば良いのですから。
(脱線終了

さっきの例1の話も、僕の中で聞いてて「もやっ」としたのです。ただ、その時ははっきりと「それって〜じゃないの?」とは思えなかったし、ディベーターなら言えなかったでしょう。けど、そこを持ち帰ってずーっと考えてたり、ネットで色々見てくと・・・。(ネットは三人よれば文殊の知恵いや、それ以上か。しかも、「もんじゅ」って・・・苦笑)

この間、ある弁護士の先生の話を聞いてきました。弁護士試験の勉強に必要な事は何ですか?とその方がかつて聞かれた時に言われたのが「判例を沢山覚える事も大事だけれども、良識を磨く事」と言われていたのが僕にはヒットしたのです。まさしく、議論を繰り返して、「もやっ」を時間をかけても「スッキリ」させる作業が良識を磨く事につながるんじゃないでしょうか。

今日はちょっと長くなりましたし、冗長すぎましたね。疲れがピークアウトしてる性でしょうかw  今日も良いディベートを。

PS 
御大が意外なコメントをしてるのを発見して、コレ、使えるのかわかりませんけど。
https://twitter.com/ikedanob/status/81210118519275520


2014年9月25日木曜日

英語ディベート 資料(備忘:ウランってどれぐらい取れるの?)2014・10・1追記

原発を再稼働するにはウランが必要です。
ウランについてちょっと調べてみましょう。

1)どっから買うの?
・アメリカ(日本が買わなくなって経営破綻する米企業も出てるようで・・・http://www.huffingtonposあt.jp/2014/03/06/usec-chapter11_n_4909423.html)

そのほかhttp://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/hatukaku/siryo/siryo8/siryo2.pdf
P11にありますが、
「ウラン資源に乏しい我が国は、カナダ、オーストラリア、カザフスタン、ニジェール等、調達先の多様化によって、天然ウランを確保している。」

とあります。ただ、掘るだけじゃダメで、濃縮しないと炉では使えないので、結局は同P11にもありますが、

「・確保した天然ウランは、米国、フランス、イギリス、カナダ等を通じて、濃縮ウラン、天然ウランとして輸入している。」

結局、アメリカから買う事になりますね。ま、輸入する700トン中500トン、アメリカの一企業から買ってた、というのですからそういうことでしょう。でもその企業も破綻したんですよねぇ・・誰から買うんじゃろ?

ユーゼックは事業を継続し、4カ月以内に破産法適用からの脱却を目指すとしている。」潰すわけにはいかんですわね。国策企業なんでしょうから。


2)後どれぐらい取れる?(採掘可能年数)

いろんな数字が出てくると思います。9X年とか8X年とか・・・6X年という数字もあります。これは石油やシェールガスもそうなんですけど、伸びる可能性も短くなる可能性もあります。

伸びるとき
・需要が減る
・採掘技術が向上し、供給が増える。
・採掘技術が陳腐化(または向上して)、供給量が増え同時にコストも下がる。

短くなるとき
・需用が増える。(供給が減る)
・採掘技術ではどうにもならなくなる。(あるんだけど、そこまで掘れない)
・採掘技術では何とかなるんだけど、そこまで掘って採掘しても採算が取れない。

結論
それぞれ想定して、エビデンスを揃えれば採掘可能年数はどーとも言えるんじゃないでしょうかね。


ただhttp://www.aesj.or.jp/~recycle/nfctxt/nfctxt_1-3.pdf
あるとおり、1トンの濃縮ウラン(通称イエローケーキ)を作るのに9・4トン必要なんですよねぇ。だから石炭とかは濃縮しなくても良いし、石油は重油なら精製度合いがどれぐらい必要か分かりませんけど、ここまで歩留まりが悪いってことはないでしょう。
LNGは液化するのにどこまでロスがあるんだろう。
こういうことを考えると採掘可能年数が長いからといってかならずしも90年取れる=90年分使えるって言えるんでしょうかねぇ…。

とりあえず今日はここまで。

追記
2014・ 10・1
昨日購入の書「元原発技術者が伝えたい本当の怖さ」小倉志郎 彩流社

原発の現場の最前線に起ってこられた方が「遺書」のつもりで書いた、という書。帯には「原発は、ほんとうにとんでもない怪物だ。あの複雑怪奇な原発の構造を理解しているエンジニアは世界に一人もいない。」とありますが、現場の技術者も優秀な人は出世して本店へ若くして移動するなどして、現場にあまり分かってる人が残らない、など今後の技術体制に疑義を残す書としてディベートするしないに関わらず今後を考える上で参考になるのではないかと思います。自分もまだ数ページしかめくっていませんが現場の立場で考えるのも重要な視点では?


2014年9月23日火曜日

英語ディベート資料 県大会直前、ということで。

あまり断定的なことをここで書いても、と思ってここのところアップするのを控えていたんですけど、ちょっと最近気付いたことを数点追加したいと思います。

①比較について
多分、サマリースピーカーが最後に比較すると思うんですけど、ジャッジの立場からすると「数値的比較」は分かりやすいです。安全性って言うのは数値で表すことができません。ただ、被害額となると金額ですから比較しやすいと思います。11兆の試算を用いるか、48兆の試算を用いるかは検討の余地がありそうですが、燃料費毎年3兆円と「一度起きたら」現状発生している被害総額に相当またはそれを上回る被害が出るという論法はそんなに飛躍してるようには思えませんが。

②原発事故について
地震が起きると、必ず事故が起きる、みたいな話になってるのですが、
どんな場合に地震に起因する事故が起きるか、をまとめておく必要がある
とおもいます。

1)冷却水の問題
2)配管の問題
3)人為的ミス、コストとの兼ね合いでの判断ミスなど

1)について考えると、海水で冷却をしている日本の原発は取水口から海水を取り入れて原子炉を冷却しています。津波前に潮が引くことは知られています。それによって取水口が露呈して海水が取り込めないとアウトです。取水口がテロの対象になり得るという指摘もどっかにあったような…。あと今回のように電源喪失によって冷却が出来なくなった、というのもこのカテゴリーに入れていいかもしれませんね。いずれにしても【水が命】な原発、なのですね。

2)BWRの配管問題
沸騰型原子炉のBWRは放射能汚染された水が循環するので、配管の破断・破裂で放射性物質が漏れやすいと言われています。コレに対してPWRはタービンを回すための蒸気を発生させる水とその水を加熱する放射能汚染される水とは別系統なのでBWRよりも放射性物質汚染がより少ないと言われています。問題はBWRよりもPWRの方が日本での設置件数は多いことでしょう。理由は当然複雑な機構になればなるほど高コストにつながるので、ということだと思います。理由についてはどこかが発表しているのか分かりませんが。
http://www.yonden.co.jp/energy/atom/more/page_01b.html

3)福島の事故より
福島の事故で核反応をより早く止める方法として、ホウ酸水の注入が常に念頭にあったようです。しかし、ホウ酸水にしても冷却のために海水を注入するにしてもかなり躊躇されました。理由は「その後の炉は使い物にならなくなる」ということです。こんだけ精密な機械です。海水を注入すればサビや塩の除去は難しく、ホウ酸も同様です。ホウ酸は核反応を止めますから炉内に残れば運用に支障が出るのは当然でしょう。「再びその炉を使うことを考えると、、、」という判断があの事故につながったのではないかと渡部個人は推察しています。となると、その後の被害を考えると判断ミス、と言えるのではないかと思うのです。

ちなみに福島は耐用年数を越えて運用されていました。事故後の廃炉は40年以上かかるのではないか、コストはここに書かれていませんが時間がかかる、人員も必要ということが明記されています。
http://www.huffingtonpost.com/2013/04/22/fukushima-cleanup-japan-nuclear-40-years_n_3130891.html

なんか、ここまで書くと肯定側有利な記事になってしまいますが、否定側のポイントはショートタイムに確実に起きるデメリットで押して行くことになるんじゃないかと思うんですね。

燃料費増加ー企業の競争力低下から、どうインパクトを持って行くか、じゃないでしょうか。新造の原発も耐用年数がくるのでせいぜい40年前後がタイムライン設定の上限でしょう。その間、原子力規制委員会の審査を通った原発を併用しながら、徐々に次のStep平行して行くという政府の考えに沿うわけです。政府の方針ですからデータは豊富にありそうですので丹念にデータ収集をしていくことが否定側の命綱になりそうです。

肯定側と否定側で作業の進め方が違ってきそうですねー。(今更な話ですが

2014・10・2追記 

発電コスト、3年ぶり再検証 経産省、原発事故費用が焦点 

2014/8/20 2:00
日本経済新聞 電子版
 経済産業省は今秋にも、原子力や再生可能エネルギーの発電にかかるコストの試算を始める。電源ごとの経済性を比較しないと、最適な電源構成を決められないためだ。発電コストの試算は2011年12月以来ほぼ3年ぶりで、原発事故の費用などが焦点となりそうだ。
 政府は11年に原子力が1キロワット時あたり8.9円以上、石炭や液化天然ガス(LNG)火力が10円台などとする試算をまとめた。今回は安全対策費などを最新の値にかえて試算をやりなおす。
 議論を呼びそうなのが原発事故による損害の扱いだ。前回の試算では福島第1原発事故を踏まえ、1回の事故費用を最低5.8兆円と設定。電力会社が40年で事故費用を負担するとして発電コストに上乗せした。
 今回の試算では、事故が起きる確率を設定して費用を見積もる方式を検討している。国際原子力機関(IAEA)の安全目標をもとに、事故が起きる確率を1基あたり数百年に1回とする案もある。この方式だと従来より、発電コストに上乗せする事故費用は下がる。
 ただ、04年に5人が死亡した関西電力美浜原発(福井県)事故など実際に事故が起こる頻度は高く、反発も予想される。原発の安全審査の厳格化による投資の増加がコスト増の要因になる。
 太陽光など再生エネのコストも見直す。11年の試算では、再生エネの研究開発費は導入量が少ないため計上しなかった。再生エネは気象条件によって発電量が変わるため、大規模な蓄電池や送電線の開発費がかかる。再生エネの大量導入にともなう費用をどこまでコストに上乗せするかが焦点となる。

2014年8月24日日曜日

英語教育達人セミナー

前半
Warm up
1) Magical Quiz
2) 1 minute monologue
・職場でhappyを感じるとき
・職場で最悪だったこと。
・この仕事を通じてどんな夢を叶えたいですか。

後半
What is 論理的思考?
1)ロンリのちから より
1−1)三段論法
1−2)たどる力
1−3)言い換える力
1−4)比べる力
2)ディベートの立論構成。
  ロンリのちからをどう活かす?
3)反論する

2014年8月22日金曜日

英語ディベート資料(備忘)

耐震・免震構造がありますが、免震は横揺れ対策なので直下型の縦揺れには期待効果はありません。
日本の原発は現在の耐震基準よりも前に作られた建築物ですが、建物自体は頑丈です。

但し、福島原発を見ればわかりますが、建物に大きな被害がなくても肝心な中の設備が壊れます。

原発以外の設備は壊れて停止するだけですが、燃料を取り扱う施設は千葉の製油所火災のように大きな災害となります。しかし、燃え尽きれば鎮火します。

原発は小さな障害が致命的な事故につながり、大事故を起こしてしまうと取り返しがつかなくなる点で、他の施設と決定的な違いがあります。

そのため、通常の耐震基準を単純に原発に当てはめることはできず、原発立地箇所で直下型の大地震が起きればその地域は終了します。

故に断層がないことが原発立地の条件になっていますが、日本に地震が起きたことがない地域ってあるんでしょうか。


あらかじめ進路と規模がわかっている台風ですら甚大な被害と死者がでてしまうことを考えると、人は自然災害に勝つことはできないのだと思っています。
しかし、原発は作るか作らないかは人が選ぶことができますし、おそらく今ある原発の何十倍もの費用を使えばM7の地震にも耐えるものを作れるのだろうと思いますが、電力会社の経営上のメリットのために基準を満たす最低限の安全設計になっています。
沖縄電力に原発はないですし、現在、電力会社が赤字になっている要因は原発抜きで電力が供給できているにも関わらず、長期契約で確保してあるウラン燃料の費用と維持費、そして円安が大きいです。
関東と関西の電力料金は値上げになりましたが、元々沖縄は高く、私の住む中電管内も元々割高でしたが若干の値上げです。
値上げの影響は人により違うでしょうが、消費増税に比べれば負担は遥かに少ないです。
万が一にも事故が起きて、福島のようになるのだけは嫌です。
長引く原発停止 燃料費2割削減へ
2014.8.20 01:30
 東京電力が火力発電所の設備をシェールガス専用に改良するのは、安価な燃料を増やすことで、原発停止で膨らむ発電コストの低減を図るためだ。東電はシェールガス利用の拡大で、全体のガス購入費用を2割程度削減することを目指す。それでも火力発電に比べコストの低い原発の停止が長引けば、東電の収支が悪化し、電気料金の再値上げにもつながりかねない。
 東電はこれまで、年間で約120万トンの軽質LNG(液化天然ガス)を調達していた。これを今後10年程度かけて、年1千万トンにまで拡大する計画を打ち出している。調達するLNGの半分程度をシェールガスなどの軽質に置き換えることでコスト削減につなげる。
 平成31年3月には千葉県富津市で軽質LNGを貯蔵するタンク2基を増設するなど、シェールガス拡大のための対応を急いでいる。今回の横浜と川崎、東扇島の各火力発電所の設備改良工事もこの一環となる。
 ただ、シェールガスを中心とした軽質LNG専用として設備が稼働するのは、早くても34年度からだ。それまでは従来の重質LNGが燃料の中心となる。
 東電の26年4~6月期連結最終損益は1732億円の赤字(前年同期は4379億円の黒字)だった。業績改善の道筋が見えない中、広瀬直己社長は7月末の決算会見で「どこまでコスト削減でカバーできるか見極める」と述べ、再値上げにも含みを持たせている。(大柳聡庸)





http://www.47news.jp/CN/201408/CN2014081501001038.html
原発事故で生物影響の恐れ 日米研究者が専門誌に
 【ワシントン共同】東京電力福島第1原発事故に伴って放出された放射性物質が、周辺の鳥類や昆虫に遺伝子異常を引き起こしている可能性があるとする論文を、日本や米国の研究者が14日、米専門誌ジャーナル・オブ・へレディティーに発表した。
 米サウスカロライナ大のティモシー・ムソー教授は、1986年のチェルノブイリ原発事故後に周辺でツバメの羽毛に白い斑点ができる異常が見つかったと指摘。福島でも白斑のあるツバメが見つかったとの報告があることから「遺伝子レベルの分析や生態系への影響など広範で長期的な調査が必要だ」と訴えた。
2014/08/15 08:58   【共同通信】


http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20140818-OYT1T50125.html
夏の電力供給 火力頼みはそろそろ限界だ
20140819 0133
 お盆明けは例年、厳しい残暑と電力消費の増加が重なる時期である。
 原子力発電所の稼働がゼロの夏を無事に乗り切るための正念場だ。電力各社は安定供給に万全を期してもらいたい。
 今夏の電力需給は西日本を中心に厳しい。特に関西電力と九州電力の管内は、需要のピークに対する供給余力が、不測の停電を防ぐ最低ラインとされる3%しかない。まさにギリギリである。
 これまで西日本は雨が多く、例年より電力需要が抑えられてきたが、油断は禁物だろう。
 懸念されるのが、原発を代替している火力発電所の故障停止などだ。今夏は既に全国で20件を超え、前年から倍増している。
 火力発電所の2割は運転開始から40年以上を経過した老朽設備で、いつ故障が起きてもおかしくない状況と言える。
 例えば、操業開始から40年たった関電の火力発電所では、古くなった部品の不具合が多く、電力需要が少ない土日や夜間に補修作業を行うことで、何とか運転を継続しているという。
 こうした綱渡りの操業を続ける火力発電所が多い中で、トラブルが同時多発すれば、突発的な大停電を引き起こす可能性は否定できないだろう。
 原発ゼロでも電力の安定供給が維持できていると考えるのは、あまりに楽観的過ぎる。
 やはり、安全性が確認された原発の再稼働を円滑に進めることが欠かせない。原子力規制委員会は原発の安全審査を遅滞なく進め、政府も再稼働に地元の理解を得るよう努めるべきだ。
 同時に、全国規模で電力を円滑に融通し合う体制を充実させることも急務である。
 電力需給は、大手電力会社が自社の管内で調整し、どうしても足りない場合は、他社との間で電気を融通し合っている。
 電力融通をさらに効率的に行うための司令塔として、「電力広域的運営推進機関」が来年4月に業務を開始する。
 各電力間の連携不足で電力危機を起こさぬよう、実効性のある運用体制とすることが重要だ。
 電気の周波数の違う東日本と西日本の間の電力融通は、周波数変換設備を通じて行っている。
 現在の変換容量の120万キロ・ワットでは、緊急時に対応し切れない恐れがあり、電力業界は2020年度までに210万キロ・ワットに増強する計画だ。これも着実に進める必要がある。
20140819 0133 Copyright © The Yomiuri Shimbun




2014年7月30日水曜日

英語ディベート資料 争点を考えてみる

 ここのところの講習会・練習試合では肯定側が論証しきれず、否定側の現状やアクチャルケースでボッコボコにやられる…、という試合が多かったのでちょっと肯定側応援キャンペーン。ただ、なぜそうなるのだろう?と考えてみたんですが、肯定側は「自分がベストと思う論点」をあげるのにたいして否定側には「後だしじゃんけんの権利」が存在します。そういう意味で、相性のいい論点がたまたま出たのか・・・。以上、渡部の近況・雑感でした。ということで本題に移ります。

ディベートではクラッシュする論点がジャッジに好まれる傾向にあるような気がします。あくまでジャッジをしてる経験、他のジャッジの先生方の観点を見ててそう感じている、ということであって否定側が積極的にクラッシュするようなDAを即興的に行うべき、という意味ではありません。

(とはいっても様々な想定の中で準備されてる先進校が、意図的にクラッシュして有利だと思うDAを選択的に選んでいる、または複数のADに対して有利になり得る論点を用意していることは、ありえるかと思いますが。)

 今回はここのところ気になるところをまとめてみました。今回の議論においては「原子力発電所の是非」ということが焦点になってて、渡部も見落としではあるんですが原子力発電を行えば必ず核廃棄物の問題は避けられません。福島原発にもその「その核の灰」が貯蔵されていました。

 現状、日本にある処理施設は六ヶ所村と東海村にある2施設。またフランスへの再処理外注を全て日本で行うことが可能なのか、または海外への委託もしながら国内施設も本格稼働するのか。色々な選択肢がありそうですが、論点は二つだと思います。原発と同じく、安全性とコストですね。

  1. 安全性については原発については昨今の基準で『安全だ』と言う声も「海外の第三世代基準に比べれば脆弱だ』という声もありますのでここは論証やアタックディフェン スの攻防で変化するでしょう。
  2. コストについてはプルサーマルについては再処理費用、最終処分では高レベル核廃棄物を安全に取り出し、固化し、埋設するサイクルの確立とそのコストについて論証も必要ですし、賛成側・否定側双方の追求が鍵になるでしょう。

論点を上げるだけにとどめ具体的な参考文献などは各自で当たってほしいと思いますが、「これをあげれば絶対勝てる」という黄門様の印籠のような論点・立論はあり得ませんので丹念に準備をしていただきたいと思います。


2014年7月26日土曜日

本日のディベート講習会@岐阜聖徳

渡部が一コマ担当することになってしまい・・
だらだらこうやって記事検索をするbot化した渡部に
解説など…(w

ということで、今日使う資料 URLまとめときます。

  1. 市民のための環境学ガイド(これ読んで基本的な考え方をインストールしましょう、主に否定側)
  2. 自然エネルギー政策研究所(肯定側)
  3. 新しい「エネルギー基本計画」策定に向けた パブリックコメントの結果について (感情的な議論と建設的な議論、様々ですが。アタック対策になる?)
  4. アメリカで一生懸命議論してます エコノミスト
  5. 【ぼったくり】東電利益 家庭から9割【電力マフィア】(否定側の産業へのダメージ対策1)
  6. オンカロ関係①第三世代の安全基準?
  7. 安全基準肯定側としては反原発議連原発危険度ランキング(第2版)配点表
  8. オンカロ関係②オンカロって?
  9. データはs総合資源エネルギー調査会 電力・ガス事業分科会
  10. 総括原価方式はメリットあり
  11. 再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed in Tariff、FIT)自然エネルギーバブル?
  12. あまりお勧めしない"a manner of speech"
  13. 周波数問題 爆笑問題ではない。
多分、こんなには話できないので、後は各自で読んでください。
(これで来れない人も大丈夫w)





2014年7月24日木曜日

英語ディベート資料 CO2議論に踏み込むなら・・・

多分、脱原発するとCO2増える、という話が出てくると思います。
ただ、CO2が増えたら温暖化するのか、(別の要因で)温暖化したからCO2
が増えたのか、それを論証するのはかなりの研究者によって意見が分かれてる
ように思います。

色々資料を探してみてみようと思ったのが今日の投稿です。
もし「おっ!」と思えるような資料や、今後のリサーチのとっかかり
になれば幸いです。

まずは安井至さんのHPから。
彼の生地はかなり良質なものですので、丹念に御読みになられると
環境学というものの奥深さを知ることができるのではないかと思います。
科学的思考の粋を凝らした環境学二興味を持ってくれる生徒さんが
増えたらなぁ、と思わずにはいられませんでした。ちょっと脇道にそれました。

ちょっと古いですが①IPCC第4次報告書 第3WG 05.19.2007から。

渡部自身がいろいろ脱原発本を読んでて思うのは、「どんだけCO2が増えたら
大気にどれぐらいCO2を増やすことになって、それによってなにがおきるのか」
ということを論証すべき(したらかなり強い議論?
ということなんでしょうね〜。となると、

温室効果ガスの推移

温室ガスインベントリ

とある書評の最後にはこのトピックを象徴する名言が。
これを紹介して今日は終わりたいと思います。
以下引用

別の人による評価が低いコメントがあるが、それは、「残念ながら、原発再稼働、電力システム改革等の重要な論点に対して、ポジションを張らずに、当たり障りのない一般論に終止している。現状の整理という意味ではよくまとまってはいるが、もう一歩踏み込んでほしかった」、である。

 これへの反論は次の通り。 電力の選択に関しては、ポジションを決めて議論するような問題ではない。むしろ、ポジションを決めた議論は無意味である。あらゆる可能性を評価しつつ、常に、最善な組合せへの移行が求められるので、ポジション自体を流動させざるを得ない。ポジション・レスの対応こそ、電力を正しく選択できる。なぜなら、3種類しかない一次エネルギー、すなわち、化石燃料、核燃料、自然エネルギーは、いずれも欠点だらけの問題児だからである。

 それにしても、福島第一原発事故以来、ポジションを先に決めた議論が多すぎる。新聞の最近の論調は、何ごとにつけても、まさにこれ。メディアを先頭として強くなったこの傾向は、憂慮すべきである。日本人が知性を失い始めている証拠なのではないだろうか。

引用終了
などなど、本当に、このブログは凄いです・・・、勉強になること
ばかりでした。ちょっと寝る時間なんでこれ以上は書きませんけど。
ま、固定客10名程度ぐらいしか見てないので別にいいんですけど。
ということでadios!

July 25th 2014追記
ご本人さんは【素人の会社員】とおっしゃっていますが、
素人だからこそ分かりやい部分というのは確実に存在すると
思います。この方の数字の追い方はディベートでも
使えるんじゃないでしょうか。
http://simplesite.cool.coocan.jp/snufkin/genpatsu/daian.html


2014年7月22日火曜日

英語ディベート資料 こういう現実もあるんだな、という感想。

発端は伊藤学さんのブログで発見した文言なんですが
http://d.hatena.ne.jp/nyango10/20100507/1273190019

福島原発の顛末を描いた「エフイチ」を読んだことは有ったんですが、シュラウドの交換の話は知りませんでした。

大分前に国会答弁でもやり取りされていることですから渡部の不勉強なのですが・・・http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b156048.htm

山谷と福島を結ぶ被曝労働問題への取り組みと下層労働運動の再生

かけはし2012.年7月23日号
廃炉・除染作業と労働者被ばく

『原子力資料情報室通信』第477号(2014/3/1)

福島第一原発収束作業の現場 すべての矛盾のしわ寄せが現場の労働者に

【隠される被曝「俺たちは使い捨て」+独ZDF動画:原発労働者インタビュー】被曝線量を公表しない(情報開示できない)くらい吉田所長の病状は深刻。被曝線量を隠すなんて通用しない。“プライバシーの問題”でフタをして済む話ではない。樋口健二氏12/1日刊ゲンダイ

などなど。
Uniquenessの問題はあろうかと思います。原発を廃止すればこういう作業をされる方々は必要になるわけです、いずれにしても。そういうものを作ってしまった、ということを忘れないために今日は取り上げさせていただきました。

ディベートの話になれば、肯定側としては、これ以上このような作業に携わる人を増やさないようにするためには必要、という言い方もできるでしょう。否定側の人たちからすればこういう人の仕事を奪うことになる、という論法もあり得そうです。色々考えさせられる論点でした。

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3e1cdbda-ea6a-11e3-8dde-00144feabdc0.html#axzz389SoA800